大前提として、お料理は、その人の好みです！！

 

１００人で同じ料理を食べても、もちろんみんなが美味しいと感じるわけではありません。

そのことを念頭におきながらお話ししたいと思います。

 

今回のテーマは、「ミートソース」

 

ミートソースは、ざっくり説明すると、

「ニンニク・玉ねぎ・人参・セロリ、合挽肉、トマト缶、赤ワイン、調味料など」

を使って作ります。

 

プロでも、作る人によって、もちろん工程が異なります。

どれだけ振り幅があるか・・・書き出してみたら、えらいことになりました笑

 

・ニンニク→薄切り、みじん切り、ざくぎり、ホールのまま潰す

・玉ねぎ、人参、セロリはみじん切り→１mm、２〜３mm、５mm、１cm

・野菜の炒め時間→５分、１５分、３０分

・合挽き肉の焼き方→肉だけ焼く、野菜の中に追加して焼く、よく混ぜる、焼き付ける

・トマト缶→トマトピューレ漬けのトマト缶、トマトジュース漬けのトマト缶、オーガニックのチェリートマト缶

・煮込み時間→１０分、３０分、１時間、２時間、３時間

・味付け→煮込み始める最初に全て入れる、最後に塩コショウする、一晩寝かせて翌日に再加熱し味付けする

・調味料→塩コショウ一体になったもの、精製された安い塩、美味しい岩塩、高級なフランスの塩、ホワイトペッパー、ブラックペッパー、粗挽き、パウダー、入れる量

・煮詰め度合い→少しシャバっとした状態でストップ、汁気がほぼなくなるまで弱火で煮詰める、強火で一気に煮詰める

 

これをね、全て、どの方法をピックアップして組み立てて作るかなんです。

 

おそらく、素人の人は、味のメリットデメリットで考えるというより、

・より簡単

・時間がかからない

・家にあるものを使う

これが最優先になるのだと思います。

どの方法を選んだとしても、メリットデメリットが理解できていない。

 

でも、プロは、

全ての選択肢において、メリットデメリットが説明できるほど知識がしっかり頭に入っているのです。

だから、パーフェクトな料理が作れるし、

逆に美味しくない７０点くらいの料理を試食した時に、何が足りないのか、

どの工程の調理法が良くないのか、指摘ができるのです。

 

もちろん、私もまだ勉強が足らないお料理もたくさんありますし、

一生勉強だと思っています。

 

でも、

なぜこの調味料をこのタイミングで入れるのか、

なぜこの切り方にしなくてはいけないのか、

なぜこの食材の鮮度が大切なのか、

毎回考えながら作ると、他の料理のレシピに反映できる事がたくさんあります。

そして、どんどん応用で考えられるようになり、

美味しく作るコツが見えるのが早くなります。

 

「なぜ？」

と、考える事をしなければ、一生、応用でパーフェクトな料理を組み立てる事は不可能です。

 

考えるだけでも良いのです。

 

なんで、この料理を美味しく感じるのか。

なぜ、この料理はまずいのか。

なぜ、翌日胃もたれしたのか。

なぜ、あの人の料理を食べると元気になるのか。

 

それは、すべてマグレでも奇跡でも気分でもなく、

必ず理由があるのです。

 

そこを是非追求してみていただきたい。

 

ヒントは毎日毎回の食事に詰まっています。

 

料理上手を目指すのなら、自分の「なぜ？」を追求して行きましょう！！

 

応援しています。