塩は、どのような時にお料理に使いますか？

 

料理初心者の方で多い回答が、

「しょっぱくする為」

です。

 

では、しょっぱくする為だけに塩を使うのでしょうか？

 

塩の用途としては、

・しょっぱくする

・甘さを引き立てる

・素材の味や旨味を最大限に引き立てる

・水分を出す

・食感のアクセント

このようなところでしょうか。

 

しょっぱくするのは想像がつくと思うのですが、

甘さを引き立てる為は、どのようなケースでしょうか。

 

例えば、スイカに塩を振って食べる時、

「スイカをしょっぱくしよう」

と思ってかけている人はほぼいないと思います。

スイカ本来の甘さをさらに引き出したい、という理由ですよね。

 

おしるこを食べる時に塩昆布がついてくる事がありますが、

それは、おしるこをより甘く、塩味の対比でおしるこの美味しさをより引き出す為です。

 

では、キャベツを塩で炒める時は？

野菜炒めで塩を使う時は、ご飯がすすむおかずとして、

しょっぱくする目的が優先ですが、

実は、野菜の甘味を引き出しより甘く美味しくさせる目的と、

早く水分を飛ばして旨味を上げる目的もあります。

 

ステーキの塩は？

よく、ステーキの横に岩塩が添えてある事があります。

この場合は、

塩をつける事によって、肉の甘み、脂の甘みをより引き出し、美味しくさせる為と、

あまり食感のないお肉に、

ガリっとした岩塩の食感を添えて、

お肉の美味しさを引き立てる為です。

 

では、ちょっと角度を変えて。

お風呂で、塩を入れた湯につかるとどうなりますか？

いつもより汗かきますよね？

塩は水分を出す効果もあります。

 

例えば、ほうれん草を茹でる時、

塩を入れないで茹でるのと、

塩を入れて茹でるの、

どちらが美味しいと思いますか？

塩を入れないで茹でると、ぼやけた味に落ちてしまいます。

ですが、塩を入れて茹でると、

野菜から余分な水分が抜け旨味が凝縮し、

水分が抜けた分、食感がシャキッとし、色も鮮やかになります。

冷水でしっかり冷ませば、

ほうれん草の美味しさが格段に変わります。

 

このように、

塩にはさまざまな役割があります。

これは、塩だけに限った事ではなく、他の調味料も１択ではない効果があります。

 

「どのように何を足せば美味しくなるか」は、

お料理初心者の課題かと思いますが、

また違った角度から調味料と向き合うのも料理上手になる１つの道だと思います。

 

私のレッスンスタイルは、

ただレシピを見て調味料を軽量して作るだけではなく、

なぜこの工程が必要か、なぜこの調味料を今入れるのか、

など、考え方もしっかりと教えていきます。

無くて良い効果のない工程なら省いても良いかと思いますが、

料理は必ず全ての工程や調味料を使うことに「意味」があります。

 

理論立てて覚えていくと、きっと他の料理を作った時にも応用できますし、

レシピ丸暗記ではなく、

「自分で考えて料理すること」

が可能になっていくのです。

 

ネットでいくらでもレシピを見つける事はできますが、

そこからもう１歩、自分で考えて自分で美味しい味を調整できるようになると、

料理の世界はグッと面白くなります。

早くこちらの世界へ導きたいです。

 

このように、内容を掘り下げてレッスンしようと思うと、

グループレッスンだと人数分の質問を受けなくていけないので時間が足りません。

そして、全員の味の好みが違うので、それに合わせる事は不可能。

なので、マンツーマン料理教室のスタイルにしました。

生徒さんの味の好み、生徒さんのお悩みや疑問、

レッスン内で回答・対応致します。

 

「なんでだろ〜う？なんでだろ〜？」

とお悩みがございましたら、是非レッスンにお越しください。

 

レッスンのお申し込み、お待ちしております。