レシピ本は、どのように使うのが正しいのか・・・。

 

「レシピ本の通りに作れば美味しく作れるんじゃないの？」

 

果たして、そうでしょうか？

 

結果から申しますと、

お料理というのは、本人が美味しいと感じるものが正解です。

レシピ本の通りに作っても、その料理研究家と味覚が合わなかったら、

全て美味しいとは感じないはず。

 

そして、薄味が好きだと自覚していても、

料理する側から見たら、普通、もしかしたら、濃い味かもしれません。

 

自分の味覚と第三者の味覚には、必ずギャップがあるのです。

 

ということは、美味しいと共感できる人に出会えるのは奇跡だったりもします。

 

レシピ本というのは、

「これをたたき台にして、自分で美味しく感じるように調整してね！」

という本なのです。

料理本に書いてある材料は、

・人参１本

・じゃがいも２つ

・玉ねぎ１つ

これって、例えば、お菓子の世界ではありえないほどざっくり。

だって、

人参１本は８０gかもしれないし、２００gかもしれない。

じゃがいも１つ１００gかもしれないし、２００gかもしれない。

 

なのに、調味料の量って材料の比率じゃなくて、

大さじ１とか、ちゃんと書いてある。

 

そんなざっくりなレシピ、作った全員美味しくなるはずがありません。

大さじ１も、大きいスプーン１杯で代用する人もいれば、

大さじに調味料溢れてしまってそのまま入れてるかもしれない。

 

そんなざっくりで、レシピ本通りに作ったけど、美味しくなかった・・・

それって、レシピ本のせいではないです。

 

ここに書いてある分量でひとまず作ってみて、

それから何か足りなければ、自分で調整するのが、

正しいレシピ本の使い方だと思います。

 

そうすると、どのレシピを見ても、

自分が美味しいと思う味に調整する能力がついてきて、

それがその人の味、その家庭の味になっていくわけです。

 

メディア批判が多い世の中で、

なんでもかんでも批判する人がいますが、

レシピ本も、

「この料理研究家の味好きじゃない」

「このレシピ使えない」

それ言っちゃ〜おしまいよ。

 

美味しくなかったら、何か足せばいいし、

この作り方大変だと思ったら、もっと簡単なレシピ探せばいい。

 

批判するより、自分が臨機応変にすぐ対応した方が早くて合理的じゃないですか？

と思ってしまうのです。

 

前に生徒さんから、

「なすはアク抜きしますよね？」

と聞かれたことがあって、

「してもいいですけど、炒めるから必要ないですよ」

と答えたら、

「なすをアク抜きしない料理教室なんて信用できない！！」

と、めっちゃキレられました笑

 

なすアク抜きする料理教室探せばいいじゃな〜い。

と思ってしまうのです。

わざわざ自分と合わない所にキレてたら、疲れちゃうと思うんです。

だったら、自分に合う正しいと思う場所へレッツゴーしていただきたい。

 

いつから、こんなに人を批判しまくる世の中になってしまったのか・・・。

ずっとそうだったかもしれないけど、

批判するのも、されるのも、疲れちゃうよね。

 

私の教室は、

なぜ単発制かというと、

また習いたい、とか、私の味付けやお料理が好きだなと感じていただける生徒さんに

受講していただきたいからなのです。

 

コース制にしてしまうと、

途中で先生を嫌いになったり、なんか違うと思ったときに、

その嫌な気持ちのまま受講するわけで、

そんな拷問、お互いに耐え難いし、非効率的だと思うんです。

 

楽しく、美味しく、気の合う先生とお料理して欲しいです。

 

レシピ本の話から少し脱線しましたが、

なんでも自分の考え方一つということです。

 

レシピ本眺めるより、実践が大切ですよ〜😆