2024.03.21ブログ・料理コラム
「美味しい・美味しくない」の基準とは?
これって、めちゃくちゃ難しいジャッジです!
皆さんは、簡単に、
「これ、美味しい〜〜!!」
「これまずい・・・。」
って言っていませんか?
じゃあ、
「どう美味しいの?」
「どうまずいの?」
と聞かれたら、どう答えますか?
1、美味しい定義〜味を重視していないケース〜
美味しいと感じるのにはたくさんのチェック項目があります。
まず、
あまり味を重視していない場合。
・素敵なお店
・高そうなお店
・お皿が美しい
・盛り付けがおしゃれ
・雰囲気が最高
など。
実は、このジャッジをされる方、めっちゃ多いんです。
「表参道でおしゃれなレストラン予約してもらって、
素敵なお皿に映える盛り付けで、雰囲気も最高で美味しかった!」
これが、
イコール「美味しい」
になってしまうのです。
はて、、、
美味しいとは、味覚ではなく、視覚の事なのでしょうか?
この味覚イコール視覚になってしまうのには、
理由があります。
例えば、めちゃくちゃ味が美味しくても、
お皿が汚かったり、
盛り付けが美味しそうに見えなかったり、
その部屋がホコリゴミだらけだったら、
本当に美味しいって言えますか?
「美味しい」という言葉は、100%味覚ではないのです。
50%視覚、50%味覚の人もいれば、
80%視覚、20%味覚の人もいれば、
10%視覚、90%味覚の人もいます。
まず、舌が感じるものだけが総合評価の「美味しい」
ではない事を知っておいていただきたいです。
2、美味しい定義〜味を重視するケース〜
それでは、
味を重視する人はどう考えるのか。
80%味覚、20%視覚
90%味覚、10%視覚
といったパーセンテージの定義の持ち主です。
「表参道でおしゃれなレストラン予約してもらって、
素敵なお皿に映える盛り付けで、雰囲気も最高で美味しかった!」
という人とは違って、
「表参道でおしゃれなレストランに行ったけど、
使っているお皿も盛り付けも素晴らしいのに、
食材も痛む手前で、なんであんなに全部しょっぱいのか理解できない・・
雰囲気も最高なのに、ほんと残念なお店」
などと、味覚が満たされなければ、
どんなに素敵な視覚のお店でも、
総合評価の「美味しい」にはならないのです。
どちらが正しい訳でも間違っている訳でもなく、
さまざまな思考があって良いのです。
それを、
「あんなに高級なレストランに連れて行ったのに、
美味しいって言ってもらえなかった」
「こんなに美味しいのに、キタナシュランは無理っていう
神経が分からない」
などと、自分と相手のパーセンテージの違いにヤキモキしても、
全く意味のない事なのです。
3、自分の「美味しい定義」を知る必要性
自分は、どのような割合で美味しいと言っているのか、
ちゃんと理解していないと大変なことになります。
視覚20%味覚80%の人が自分の割合を知らずに、
「インスタで映えてたし、
おしゃれで高級そうだから、彼氏に連れてってもらおうっと!」
と、お店を選び、いざ行ってみたら、
お料理の味が薄すぎて食材の下処理も完璧でなくて、
美味しくなかったけど、自分が行きたいって言ったから、
美味しいって言っておかないと彼氏に失礼になる!
・・・と、考えなくていい事まで考えなければならない状況になったりします。
自分が、どのようなお店が好きなのか、
知ることはとっても大切なのです。
おしゃれでなくても、
清潔感があってきちんと品定めされた食材に、
適した処理の仕方、
味付けも薄くなく濃くもない素材を生かした味。
このようなお店をリサーチして行くと「美味しい」に近くなります。
高級だから味がいい訳でも、
コスパがいいから味が悪い訳でもありません。
自分が求める割合のお店に行くから、
「美味しい」になるのです。
4、美味しく感じる味覚の分類
実は、
「糖質、塩分、脂質、炭水化物」
が、美味しいと感じる大きな要素である可能性が高いのです。
代表的な食べ物。
それは、「お寿司」です。😍(私も大好き)
中トロの握りを考えてみましょう。
中トロの脂(脂質)
シャリ(炭水化物と酢飯の糖質)
醤油(塩分)
完璧に出来上がってしまいました笑
もちろん、
脂が少ない方が好き、
醤油は少しでいい、
などと好みはあるかと思います。
普通のお料理でも、
甘めだと美味しく感じる人もいれば、
しょっぱくないと物足りない人もいます。
いろいろな要素別で、これもまた、
好みのパーセンテージがある訳です。
5、嗅覚
香りが良くないと、食欲がそそられない。
それは当たり前の事で、
嗅覚もとても大切です。
しかし、
香りがめちゃくちゃいい、イコール「美味しい」
にはならない事があります。
ラーメンを例に取ると、
いい香りがするラーメン屋さんにそそられて入店してみたら、
店内はアブラギッシュで、お皿もひび割れ、
作っている人にも清潔感がなく、味もしょっぱい。
それでも「香りが良かったから美味しい」と感じる人はほぼいないはずです。
なので、嗅覚は、あくまで、
人の脳から食欲を誘惑する一手という訳です。
香りが無いより、あった方がいいし、
嫌な香りより、素敵な香りの方がいいです。
しかし、「美味しい」に結びつくほどの重要性は、
一部あったとしても主要部分では無いと思います。
一部というのは、トリュフ・松茸などです。
6、相手の味覚を知る
さぁ、自分の「美味しい」を知る事が出来たら、
次は、お料理を一緒にいただく相手の「美味しい」を知ることが重要です。
外食の話をしてきましたが、
家庭料理の話に変えたいと思います。
まず、相手が視覚・味覚のどのような割合を持っているのか、
知っていますか?
20%視覚80%味覚の相手に、
めちゃくちゃ素敵なお皿に綺麗に映える盛り付けをしてテーブルに並べるより、
お皿は100均一でも、そこそこ見た目が綺麗な盛り付けで、
味のバランスや食材の切り方を重視してテーブルに並べてあげた方が、
確実に喜んでもらえます。
そこに、自分と相手との割合のギャップがあるに決まっているのです。
血の繋がった家族でも、その割合が違うのに、
そもそも他人だった人と、
同じ割合で同じところに「美味しい」と感じる方が奇跡です。
「せっかく綺麗に盛り付けたのに、
盛り付けを褒めもしないで、
すぐにグチャーって混ぜて一気に食べて、まじで最悪ー。」
自分が頑張ったところや、
自分だったらここに魅力を感じる、
と思うところを相手に評価してもらえないと不機嫌になる。
なんていう事をしていたら、
評価してもらえない時、
相手を嫌いになるし、喧嘩するし、悪い方向へまっしぐらです。
それだったら、
綺麗に盛り付けた事を褒めてくれそうな
同じパーセンテージを持つ女友達を家へ招いて、
振る舞って、褒めてもらった方が断然楽しいし、
承認欲求も満たされるのです。
適した相手を選び、人によって求め方を変えた方が、
ノンストレスになります。
相手がどこを重視しているのかを知っていないと、
お互い喧嘩するつもりがなくても、
お互いに不満になり、
本来とても仲が良いのに、
考え方を理解する努力が不足しているだけなのに、
すごく嫌な雰囲気になってしまう可能性もあります。
友達でも、恋人でも、家族でも、
相手が考えること、感じる事を汲み取って、
楽しい食生活を送りましょう!
そして、
相手が甘めが好きなら、甘めの味付けを。
具材ごろごろが好きなら、具材は大きめカット。
しょっぱいお料理が好きなら、しょっぱく。
何も言わない褒めないで食べるなら、受け入れる。
(食べているという事は、感謝もしているし、美味しいという事です)
その相手の考え方を知れば知るほど、
毎日がとっても気楽になり、
ツボを押さえたお料理ができ、
喜んでもらえる可能性が高い振る舞いができるので、
とっても楽しくなります。
是非、自分、相手の味覚視覚がどのような内容なのか、
探ってみてください。
皆さまが、幸せな食卓を囲めますように😊
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