2024.01.24お悩み相談Q&A・ブログ・料理コラム
苦手克服!料理を極める方法〜1つの食材を攻略する・大根編〜
生徒さんのお悩みで、
「レパートリーを増やしたい」
「食費を節約したい」
というご相談をよくいただくので、
料理を極めるシンプルな攻略法からご紹介していきたいと思います!
今回のピックアップ食材は「大根」です。
1、大根のサイズ選び
まず始めに、
スーパーで大根が売られている時、
1本150円と、
1/2カット100円の2種類があったら、
あなたはどちらを選びますか?
もちろん、確実に1本の方が安いです。
カットされているサイズの野菜はどれも割高です。
おそらく、
1本で購入される方は、
「今日は煮込んで、明日はサラダで、余ったら浅漬けにしておこう!」
などと、パパパ〜〜〜っといくつかのレシピが思いつき、
そのレシピは料理本やクックパッドを見なくても、
すぐに作れるほど工程が頭の中にストックされている、
料理上手さんだと思います。
そして、
1/2カットを購入される方は、
「1本買っても使い切らないしな〜、半分でも余るかも・・・」
というネガティブな消去法で選んでいらっしゃる方が多いのではないでしょうか?
時には、
「他の買い物量が多く大根まで持って帰れない」
「家族が大根をあまり好まないけど栄養を考え少し使いたい」
「明日から旅行で不在だから食材を使い切れる量買いたい」
など、他の理由で選ばれる方もいらっしゃると思います。
結果的に、
値段を考えなければ、
どちらのサイズを購入しても良いと思いますが・・・
2、すぐに作れるレシピの記憶量
実は、値段を考える事より大切なのは、
記憶しているレシピの数です。
「1本の大根の方が安いから」
とコスパ重視で買っても、使い切らず半分捨ててしまったら、
1/2カットを買っても同じですよね?
美味しく新鮮なうちに食べてもらえない大根が泣いています。
愛情を持って育て収穫した生産者もしょんぼりです。
食材を使い切れない理由の大半は、
自分のレパートリーのストック数が少ないからです。
「何を作ったらいいか分からない〜」
と思っているうちに、
どんどんヨボヨボになっていくパターン・・・。
そして、
使い切れない余り野菜がどんどん順番に蓄積し、
「余り野菜を使わないといけないプレッシャー」
「痛んで腐るリミットに追われる料理生活」
「腐ってしまい捨てる時のなんとも言えないネガティブな心境」
と、どんどん差し迫るマイナス感情の嵐。
それもこれも、
「レパートリーが少ない事が原因」
です。
3、レパートリーを増やす準備
まずご紹介する前提として、
レパートリーを増やすという事は、
いろいろな食材の使い方をある程度経験している必要があります。
今流行りの、
・包丁要らずレシピ
・全てハサミで食材をカット
・レンジだけで作れるレシピ
そう言った限定された料理法だけでも、
ある程度料理はできますが、
お食事の楽しみや栄養バランス、
体調を崩した時の身体に優しい手料理、
誰かの為にお料理を振る舞うタイミングで、
その調理法だけで乗り切れるのでしょうか?
・包丁がある程度使える事
・煮る焼く蒸すなど火を使う調理法をある程度経験している事
・味付けする調味料の種類がある程度ストックされている事
・調理器具やお皿がある程度揃っている事
これらの内容が必要不可欠になります。
(「ある程度」の目安がわからない方はご相談ください)
全て揃っていなくても作れるものはたくさんありますが、
調味料はあればあるだけ味のレパートリーは広がりますし、
フライパン1つ鍋1つより、
フライパン2つ鍋2つの方が、
煮込んで鍋のまま冷ましている間に他の調理ができますし、
超簡単レシピを作っても、
白いお皿ではなく可愛い絵柄のお皿の方が映える分ごまかせます。
(ニトリや100均のお皿でも良いのです)
この時点で、かなり料理上手な感じが出ていますが、
このような事をそれぞれの項目で少しづつ整えていけば良いのです。
料理は覚える事がとっても多いので、
年単位で時間をかけて少しずつ進むしかないのです。
短期集中を希望される方は、
毎日復習すれば半年でかなり腕が上がると思いますが、
めちゃくちゃ疲れますし、レシピ覚え切れないと思います。
4、レパートリーの増やし方
それでは、最後に、
レパートリーの増やし方です。
今回は大根がテーマなので、
大根レシピを考えたいと思います。
レシピを考える場合、
調理法や味付け、合わせる具材など、
1つづつの工程を自分で選んでいきます。
①まずは、生か、火を入れるか、
これをチョイスします。
② 生
生を選んだら、次は切り方。
角切り・千切り・いちょう切り・薄い輪切り。
→切り方をたくさん知っておく必要があります。
③ 生→千切り
千切りを選んだら、次は味付け。
醤油・めんつゆ・ポン酢・余ってるドレッシング・ナンプラー。
ポン酢を選んで、油もチョイスする。
オリーブオイル・ごま油・エゴマ油。
オリーブオイルを選びます。
味付けが決まったら、
大根を塩でさっと揉んで洗い流し、絞って、ボウルに入れ、
調味料で味付けする。
調味料の量は、少しずつ入れて和え、味見して美味しければOKです。
④ 生→千切り→ポン酢オリーブオイル味
ベースが決まったら、
大根だけではツマらないので、
合わせる他の具材を考えます。
真鯛の刺身・ベビーホタテ・ハム・ツナ缶・鰹節。
食材がさっぱりしている時は、
旨味系を合わせるとバランスが整いやすいです。
ベビーホタテと鰹節を選んでみましょう。
⑤ 生→千切り→ポン酢オリーブオイル味→ベビーホタテと鰹節
完成!「ベビーホタテと大根のさっぱり和え」
といった形になります。
もうお分かりかと思いますが、
「切り方・味付け・一緒に合わせる食材」
今候補に出したものだけでも、何種類も作れますよね?
調理工程は、切って塩揉みするだけで超簡単です。
塩揉みして絞り、味付けをしないでタッパーでストックし、
毎日違う味と具材の組み合わせ方をして楽しても良いのです。
余ったらスープに入れてもすぐに火が通ります。
もし最初に火入れをチョイスしていたのなら、
煮る・焼く・蒸す・揚げるなど種類の枝葉が分かれるので、
先程の工程のものと合わせても、
かなりの種類ができます。
もっと候補を広げて簡単にレパートリーを書き出すと、
・カクテキ(塩・ごま油・豆板醤)
・大根ときゅうりの浅漬け(昆布・塩・砂糖)
・梅サラダ(梅干し・じゃこ)
・大根ステーキ(醤油・みりん・酒・砂糖・バター)
・ピーラー大根で作る時短ぶり大根(醤油・みりん・酒・砂糖)
・味噌汁の具
・根菜のミネストローネ
・ポトフ
・余った浅漬けで卵とじ中華スープ
・煮物
・煮物にした大根で天ぷらにしてとろろ昆布をのせる
・煮物にした大根や具材で和風カレー
・麻婆大根
・豚バラと煮込んで大根入り角煮風
・大根もち
・そぼろ大根
・手羽元と大根の中華風甜麺醤煮込み
・ピーラー大根と豚バラのしゃぶしゃぶ
・大根とイカの煮物
・カリカリベーコンと焼き大根のバルサミコ酢がけ
・大根と生ハムのピンチョス
・大根のシャケの味噌クリーム煮
・大根と鶏肉団子の和風あんかけ
、、、ひとまずオススメはこんなところでしょうか。
もちろん、このレシピは全て頭にストックされているので、すぐに作れます。
初心者の方で、まだいろいろな調理法を知らない場合は、
大根とちくわ、大根とカニカマ、大根とツナ缶のマヨサラダなど、
さっとできるものから始めれば良いと思います。
そして、何度も作って練習し、
もう頭を通さなくてもささっと作れるようになったら、
スマホのメモ機能に「大根」の項目を作り、
そこに「大根とツナのワサビマヨ和え」
などと、自分のレパートリーをメモすれば良いのです。
かなり前に作ったお料理は忘れがちですし、
疲れていると何も思い浮かばない事が多いので、
自分は何を作れるのか、目で確認できるよう、
とにかく書き出して情報を作っておく事がとっても便利です!
今日の長文ブログを読んでくださった方に、
有益だと感じていただける情報が少しでもあれば嬉しいです╰(*´︶`*)╯♡
私の教室では、
「スーパーで買える食材で家庭料理のクオリティを上げる事」がテーマです。
包丁の使い方、
キッチンの使い方、
調理器具の揃え方、
調理方法や盛り付け、
節約など家計のやりくり、
料理にまつわる事全てがレッスンの対象です。
蒲田教室、出張レッスンどちらでも大歓迎です。
家庭科の調理実習以来、包丁を握っていない方でも、
お料理ベテランさんでも、
私でお役に立てる事がございましたら、是非ご相談ください。
生徒さんの環境や気持ちに寄り添って、
何が必要なのか優先順位を相談しながらレッスンを進めていきます。
2月以降も、レッスンのお申し込み、
心よりお待ちしております!!
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